岩上安身は2026年6月18日、現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏に、連続インタビューの6回目を行なった。
中東の今後について、米国抜きの新安全保障体制への模索が、すでに始まっているのではないか、という点について考察した。
中東の湾岸諸国は、米国とイスラエルによるイラン侵略攻撃により、イランから国内の米軍基地を攻撃された。
こうした中で、エジプト、パキスタン、サウジアラビア、トルコの4ヶ国は、2026年3月以降、外相会合を重ねている。
上記の4ヶ国間では、すでに相互防衛協定を締結したり、防衛産業分野での連携が強化されるといった動きが始まっている。
岩上安身は、「米国抜きで、スンニ派・シーア派といった宗教対立を超えた、汎イスラム共栄圏が形成されつつあるのではないか?」と指摘し、それに対して宮田氏は、以下のように考えを述べた。
「こういう関係は、今回のイラン戦争を通じて、おそらく強まったと思います。
根底にあるのは、米国・イスラエルに対する不信感だと思います。
サウジアラビア、パキスタン、トルコ、これらは全部、民族的にも、文化的にも、全然違います。そういった国々が一体となっている。
また、エジプトはアラブの大国で、人口も多く、軍事的にも強国です。ただ、エジプトは、イスラエルに次ぐ、米国からの援助受益国ですが。
一方トルコは、エルドアン大統領が就任して以降、ロシアからミサイル防衛システムを購入したり、米国から独立した外交を行っています。
こういう国々が一緒になって、米国・イスラエルへの非常に強力な対抗軸が出来上がりつつある、という印象があります」。
さらに、元CIAのラリー・ジョンソン氏は、「中露がバックアップする、イスラエルの拡張主義に対抗する新たな防衛同盟が再編されるのではないか」との考えを示している。
これについて宮田氏は、「正しい見方だと思います」と同意し、次のように述べた。
「それもやはり、米国の影響力が低下しているひとつの表れだと考えられます。(中略)
中露が中心になって作っている上海協力機構に、パキスタンも、パキスタンと対立するインドも入っています。
米国があまりにもバカなことをやっているので、敵対する国同士がみんな接近するようになっていますよね」。
岩上安身が、「拡大版BRICSこそ、第2の国連になるのではないか。そうなると日本は、ユーラシアから取り残されてしまうのではないか」との考えを示すと、宮田氏も「日本だけが、米国を見ている、ということになりかねないですね」と同意した。
宮田氏は、「外交の基本は国益」だと述べ、以下のように続けた。
「トランプのような人についていくと、大きな国益を損なうのではないか、という思いから、こうした拡大BRICSができているのだと思います。
本当に不合理なイラン戦争でも、支持するような発言をしているのは、日本だけです」。




































